コミュニケーションスキルについて

ポリテクセンター群馬における橋渡し訓練の中で、最近「コミュニケーションスキル」を高める為の授業が立て続けに行われているので、今日はその具体的内容と共に、それらへの参加から学んだこと、気づいたこと等、諸々の所感を綴ってみたいと思います。

コミュニケーションスキル向上の為のカリキュラム

学校では簡単なゲームやチームディスカッション等を通して、コミュニケーションスキルを向上させる為のプログラムが組まれています。

チームは大体4名から6名編成となって行われます。

まず、与えられたお題について個人で考えをまとめた後に、チーム内で内容をそれぞれアウトプット。

ディスカッションを通してチームで意見をまとめ、発表という流れです。

特別、コミュニケーションスキル向上にフォーカスした授業でなかったとしても、全体としてコミュニケーション能力の錬成が図れるよう授業の内容が組まれており、つまり何かしら人との絡みがあるということで、その意味で退屈はしません。

ゲームの詳細

今現在までに実施されたゲームですが、まず個人的になかなか楽しめたのが「ストロータワー」というもの。

ストロータワーとは?

  • ストロー50本
  • セロハンテープ
  • ハサミ

4~5名のチームに分かれ、上記の3種の材料を使用してタワーを作成。

作戦会議10分、作成時間10分、完成物を10秒間(?)放置し、倒れないことを条件として、一番高いタワーを作ったチームが優勝です。

ゲームは2回行われ、うちのチームにおいては1回目が100数センチ、2回目が120数センチのタワーを完成させました。

ポイントとして挙げられるのは、まず、タワー全体の構造をどうするか?

制限時間内に完成度の高いものを作るためには、チーム内における個々の役割分担をどうするか?

といった点ですが、これを短い作戦会議時間内で、尚且つ各人の意見が錯綜する中、チームで1つの構想、プロセスを絞り込まなければいけません。

2回目は、より完成度の高いものを作成するために、1回目の反省を踏まえて改善点を中心に再度ディスカッション。

例えばうちの場合は、

  • セロハンテープを使い過ぎると重みでタワーが倒れやすくなるので、ストロー同士の接合部はなるべく切れ込みを入れてジョイントさせるようなテクニックをチームの全員が理解し導入したこと。
  • タワーの土台の骨組みを強化したこと。

等が挙げられますが、1、2回目共に2m超えを達成したチームもあれば、そもそもタワーが立たなかったチームなどが見られ、その中、うちは真ん中くらいの成績でした。

言葉での伝達の難しさ

イメージやジェスチャーを一切用いず、言語だけで情報を伝達することの難しさを体感したゲームが2通り実施されました。

1つは、代表者がある複雑な二次元図形を目で確認。それをクラス全体に言葉で指示し、全く同じものを白紙に描写させるというものです。

説明者は、話の手順について考える時間は1分与えられますが、何しろ図形が複雑であるため、ゲームが行われた2回とも、代表者は制限時間内に図形を詳述し終えることが出来ず。

更にその完成途中の図形も人によって解釈が千差万別で、「あの説明からなぜ?こういうものが生まれるの?」といったようなものまで…

言語だけに頼った情報伝達は「危険」

更に「言葉の難しさ」を切実に実感したのが次のゲームでした。

それは、6人チームで行われ、以下の内容を1人ずつ制限時間「2分」内に「正確に」伝達していくというもの。

「まず3×3のマス目があり、真ん中には青で塗りつぶしたマル、左上に赤で塗りつぶした逆三角。そうですね、止まれの標識みたいな。で次に…」

といった調子で伝えていくのですが、ジェスチャーは禁止です。

で、最終的にどうなったかというと…

最後6人目が聞いて解釈した内容がこんなんでした。

まるで違うものになってる…

僕は第2走者でした。

せめて「真ん中の青で塗りつぶしたマル」だけは最後まで伝わり切ると思ったんですけどね。

このゲームの結論は、「言葉だけで伝えるのはやめましょう」ということです。

伝達者は今回の様な性質の情報を伝えるのあれば「可視化されたイメージ」を伴わせるか、あるいは情報を受け取る側としてはメモを取る、再三の確認を行う等々。

それらの必要性を「切実に」認識することが出来ました。

希少な体験です。

まとめ

コミュニケーションスキルが高いということは、単に、自分の意見を言葉で正確に伝えたり、聞いた情報の内容を理解する能力というだけではないということ。

もちろんそれも重要なのですが、プラスアルファで、コミュニケーションの際に不可避的に生じる摩擦を減らす為にはどのような媒体を利用するのが適切か?

人間の特質を配慮、勘案した上で適切な伝達方法を採用し、実行できる能力。

それらもひっくるめてコミュニケーション能力なんだなぁと、訓練を通して学ぶことが出来ました。